自動化そのものや、テクノロジーによってセルフ・プロビジョニング、自己診断、自己修復を実現するという概念は以前からありました。 しかし、人工知能(AI)やクラウド技術の進歩により、そのような夢のような考えが急速に現実化しつつあります。

今では、ほとんどのユーザーがAppleのSiriやAmazonのAlexaに命令して、AI対応のアプリケーションを使用しています。 Netflixのようなストリーミング・サービスでさえ、映画やテレビ番組の選択でAIを利用しています。

陸上と海底のネットワークの世界では、次のレベルのネットワーキングを実現するために、AIやクラウドを構成するエレメントが統合されようとしています。

こうしたエレメントには、次のようなものがあります。

  • 実質的に無限のコンピューティング・リソース: 最新のCPUをクラスタリングすることで、圧倒的な並列処理能力をほぼ無限に提供できます。
  • 実質無制限のストレージ: 単一の大容量データセットを、同じデータセンター内に存在する、または物理的に離れた場所にある多くのデータセンターをまたがる、複数の処理プラットフォームにわたって格納することは実現可能になっているだけでなく、今では一般的になっています。
  • 動的な接続: 転送中のデータ・タイプに応じて厳密に接続をプロビジョニングできる、俊敏性の高いオンデマンド帯域は、自律的なネットワークに不可欠な重要な要素です。
  • オープンソース・ソフトウェア: Hadoopなどのオープンソースのソリューションは、AIで変革されるネットワークの中心に位置付けられます。
  • ビッグデータ:自律的なネットワークでは、ネットワーク・センサーからデータを収集して分析することにより、パターンや異常をより正確に検出できます。
  • センサー:組み込み型のセンサーとそれによって生成されるデータは、自律的なネットワーク・インフラストラクチャーの基盤となります。

Cienaは、自律的なネットワーキング開発の最先端企業として、2008年に最初の仮想コントロール・プレーンをリリースしました。 これは大きな前進ではありますが、自律的なネットワーキングには、いまだにあまりにも大きな制約と硬直性があるとCienaは考えています。 当社はこれまで何年にもわたり、ネットワークを厳密に制御し続ける必要があること、また、自動化だけでは不十分であるという点について、お客様から意見を頂いてきました。

このためCienaは、より広範で包括的な概念を支持し始めています。 Adaptive Networkは、ビジネス・ニーズと市場の変化に応じて企業とともに成長し、適応することができるネットワークを目指します。

Adaptive Networkには、次の3つの重要なレイヤーがあります。

  • プログラマブルなインフラストラクチャー このレイヤーには、ネットワークの物理エレメントや仮想エレメントだけでなく、これらのエレメントから収集されたテレメトリーも含まれます。
  • 分析とインテリジェンスプログラマブルなインフラストラクチャーでは、大量のデータが生成されます。 その中には、ネットワークが時間とともに学習して調整を行うための傾向を示すビッグデータが含まれます。 ネットワークは、ビッグデータによって長期的な調整方法、注意すべきトラフィック・パターン、脆弱さを内在している可能性があるネットワークの場所を把握できるようになります。
  • ソフトウェア制御と自動化 アクセス・コントローラーのロードやルーターのプロビジョニングなどのネットワーク・タスクを効果的に自動化することで、このような人為的なエラーをなくして、最高のパフォーマンスでネットワークを稼動し続けることができます。

Cienaを選ぶ理由
他社の追随を許さないCienaの製品ポートフォリオは、数多くの重要な方法でAdaptive Networkをサポートします。 重要なコンポーネントは次のとおりです。

  • WaveLogic AiCienaの業界をリードする次世代のWaveLogicコヒーレント技術は、光ネットワークの構築方法と管理方法を根本的に変えます。 WaveLogic Aiではチューナブルな容量を100Gから400Gまで50Gずつ増やすことができ、これまで達成できなかったネットワーク制御を実現します。
  • WaveLogic Photonics WaveLogicコヒーレント光プロセッサーと柔軟なライン・エレメントから構成される完全に機能化されたCienaのインテリジェントなフォトニック・システムは、組み込みや個別のソフトウェア・ツールと連携して、光ネットワークの卓越した自動化、制御、可視性を実現します。
  • Cienaのオプティカル・プラットフォームとパケット・プラットフォーム: Cienaは、自律的なネットワークに不可欠な柔軟なプラットフォーム・アーキテクチャーを基盤とする、さまざまな統合オプティカル/パケット・プラットフォームを用意しており、クライアント・サービスへの回線容量の効率的な割り当てを実現します。
  • Blue Planet Analytic(BPA) BPAは、Blue Planetのインテリジェント自動化プラットフォームのコア・エレメントです。 ネットワークを介して複数のソースから収集されたリアルタイム・データおよび履歴データを正規化し、サードパーティのビッグデータ・クラスタ・システムともシームレスに統合できます。
  • Blue Planet Manage, Control and Plan(MCP)ドメイン・コントローラー: Cienaは、次世代のCienaネットワークとサービス運用にSDNのプログラマビリティのパワーをもたらします。 MCPは、複数の異なる管理ツール間において、エラーを起こしやすく、時間がかかる手動ステップをなくし、運用を進化させるBlue Planetの基盤を提供することで、マルチベンダーのマルチドメイン全体でインテリジェントなクローズドループ自動化を促進します。

25年にわたって世界を接続してきたCienaは、Adaptive Networkを実現するうえで最適なパートナーです。

  • 比類なきネットワーク・エクスペリエンス: 世界中で1,300以上の顧客を抱えるCienaは、世界最大手のネットワーク・プロバイダーの80%にサービスを提供しています。 Cienaは、これまでに1億6,000万キロ以上のコヒーレント光ネットワークの導入を行ってきました。
  • ネットワーク・プロバイダー・サービス: Cienaは、特にネットワークの進化を支援するためのサービスをプロバイダーのお客様向けに設計してきました。 Cienaのアプローチは、プロバイダーのニーズに対応したコンサルティング、ソリューション・プラクティス、サービスにより、ネットワーク・ライフサイクル全体をサポートします。
  • パートナー:パートナー:Cienaは、Adaptive Networkのすべての側面を実現するためのサービスと専門知識を発展、育成する活気あるパートナー・プログラムによって同社の価値を高めます。
  • オープンAPIと最新のデータ・モデル: Cienaは、ハードウェアとソフトウェアの両方のレイヤーでAPIを使用して、より優れたリアルタイムのネットワーク・テレメトリーとネットワーク測定を実現します。 CienaのAPIにより、より迅速で容易なマルチプラットフォーム/マルチベンダーのアプリケーション開発、ITツールとの容易な統合、ITリソースの使用率の向上が可能になります。